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口止め




 「あれ、中尉だけですか?」
 残業をしなくてはいけないはずの大佐は、書類を置いて定時に逃げたようだった。
 大佐の手伝いでもしてやるか、と珍しくハボックが来ると、そこにいるはずのロイの姿はなく、ホークアイ中尉が立ち尽くしていた。
 「ごめんなさい……。大佐に用事だったの?」
 「いや、残業になりそうだとぼやいていたようだったんで、たまには手伝ってやろうかと。」
 思ったんスけどねぇ、と空席を見つめる。
 ハボックも仕事が上がったばかりだ。だが、中央に召還されて間もない忙しい時期なのに、大佐は多忙を極めている。
 「まぁ、明日の午前中に片付けてさえ下されば間に合うものだから、ま……仕方ないわね。」
 「そうッスね、心配して損しましたよ。」
 ふぅ、と溜息をつきながらハボックがポケットに手を突っ込む。いつものように重めの煙草とジッポを取り出し、一服、と思ったのだが……。
 からん
 音をたてて、ポケットから何かが転げ落ちる。
 ハボックは青くなる、この、ポケットに入れていたものといえば、煙草セットの他に……。
 「少尉、何か落ちたみたい、よ?」
 手を伸ばしかけた中尉が硬直する。
 間違いない、あの髪留めだ。
 「……すんませんっ。」
 「これ、私の……?」
 まずい、と思うと中尉の表情など見る事は出来ない、恐ろしくて。
 耐え切れずハボックは頭を下げて詫びる事で、ホークアイ中尉の視線を逃れる道を選んだ。
 「黙っててくれる?」
 どかっ、とハボックの鳩尾に肘鉄が打ち込まれた。ぐっ、と息を詰まらせたところに中尉の足払いが飛んで来て、ハボックは情けなくも仰向けに倒された。
 白兵戦の訓練を積んだ軍人と言えど、まさか味方であるはずの軍人からこのような仕打ちを受けるとは思っても居ない、ハボックにとって彼女に倒された事は恥でもなんでもなく、ただの災難である。相手が強すぎる。
 リザ・ホークアイは転がしたハボックの胴の上に腰掛けて銃口を顔に突き付けていた。
 「はい……ッス。」
 逆らえねぇ、とハボックはその人を見上げる。まったく、なんと言う相手を好きになってしまったのだ、と自分で呆れざるを得ない。
 「ありがとう、消さずに済んで助かるわ。」
 さらり、と恐ろしい事を呟く。そんな物騒なこと言わんで下さい、と言いたいがハボックは恐怖で言葉に出来ていなかった。
 しかし。
 まずい、とハボックは思う。
 この人は女性だという自覚が無いのか、密室でよりによって自分に惚れている男の上に乗るなんて、襲ってくれと言っているようなものではないか。腹の上にある上官の腰の肉付きがたまらなかった。
 いや、このままではとても襲えないか、とハボックは銃口を見つめながら乾いた笑いを漏らす。
 「とりあえず、それどけてもらえますか、中尉。」
 「あ、ええ。」
 安心したのか、リザはすぐに銃を下ろした。ありがとうございます、とハボックがそれを取り上げて部屋の隅に転がした。
 「ちょっ、少尉?」
 何をするの、とリザが食って掛かる。
 だが、銃さえ取り上げてしまえば、取り合えず安心である。ハボックは横になったままリザの腕を掴んで抱き寄せた。
 「話さない代わりに、口止め料払ってもらえませんか?」
 「いくら?」
 ふぅ、と小さな溜息混じりにリザが聞き返す。
 「中尉の躰で」
 リザは硬直したまま何も言わない。いや、言えなかったのか……。
 「俺も大佐と同じ事させて欲しいなーっと。」
 返答のないリザの様子を、了解と勝手に受け止めてハボックはリザの腕を掴んで引き寄せた。
 恐らく、大佐がそうしたであろう通りにリザの頭に手を伸ばし髪留めをぱちり、と取り外す。
 ハボックの胸元に抱き寄せたリザの柔らかい胸が押し付けられる。香水なのか、シャンプーの香りなのか意外にも甘い香りがさらりと垂れ下がる髪からハボックの鼻に届いた。
 「抵抗したけりゃ、どうぞ?」
 そのままハボックはリザの頭を抱き寄せて唇を塞いだ。呆然と目を見開いたリザの顔が視界に入る。
 罪悪感を感じながらも、ハボックの腕には自然と力が篭り、ぎゅっとリザの体に自分の体を押し付け、舌を口内に侵入させようと試みた。
 が、凍りついた表情と一緒に硬直してしまったリザの唇と歯は、それを阻んだ。
 「中尉?」
 不満げな声で、ハボックがリザを咎める。ようやく気付いたように、リザは口元を両手で覆った。
 「やめて……、やめなさい。」
 涙を堪えるようにした潤んだ瞳で睨みつけられても、ハボックにしてみれば可愛らしい仕草にしか見えず、寧ろ征服欲を掻き立てられ、余計に残忍な思いに火をつけるだけだった。
 「じゃあ、ふれて回ります。大佐も、中尉も……只ではすまないでしょうね、執務室で色事に及んだと、知れれば。」
 隙を見て逃げようとするリザの両腕をすばやく掴み、しっかりと床に押さえつける。首筋に唇を押し付けて軽く色が残るようにそこを吸う。香水の香りとは関係なく、その肌は別に特に甘い味がするわけではなかった。
 だが、ハボックにとっては中尉に対するこの行為そのものが、甘く、蠱惑的だった。

 「嫌、やめて!」
 「抵抗する姿が、可愛いですよ、中尉……。」
 ハボックの手が離れた途端に、リザはハボックの肩を押し、顔を叩き、何とか逃れようとするがしっかりと男の体でのしかかられている為に無駄な足掻きをしているに過ぎない。改めて、体格差に愕然としてもがくリザの手を気に留めることもなく、ハボックは嬉々としてリザの上着を脱がした。
 「……っ。」
 薄いシャツ越しに胸をまさぐる男の手の平の感触に、リザが息を呑んだ。はぁ、と色気を帯びた吐息を落としながら泣き顔のまま、リザが呟いた。
 「どうして……私、あなたの事は嫌いに……なりたくない、のに。」
 大事な、部下なのに。
 何かに怯える子供のように、リザが顔を覆う。
 そう続けるリザの言葉にハボックの中で何かが壊れた。
 なんと言われても、途中で撃ち殺されても、全てが終わった後で軍法会議で裁かれようと……今日はこの人を許してたまるか、と決めた。やりたい様にやる、泣かれても拒まれても、最後まで抱こうと……そう決めると口元は自然と緩んだ。
 「俺はずっと、好きだったんですけどね。」
 ハボックの目は爛々と輝き、すっかり冷静さを失っていた。これから上官を陵辱する、それだけに囚われていた。……狂っていた。
 驚いたように、こちらを見返す……双眸。
 どうとでもなれ、と言う心境だった。もう一度、唇を奪い舌を侵入させると、今度は阻まれる事なく受け入れられた。
 だが、リザがハボックの舌に応えるわけではない、されるがままに唇を許しているだけだった。絶望的にこちらを見据えるリザの目から目を離さないまま、ハボックはリザのシャツをまくり上げる。
 日に焼けることの無い体は顔以上に真っ白で、はだけられた襟元にハボックは嬉々として口付け、花びらを残して行く。
 
 今、この瞬間。
 彼女を好きに出来るのなら、その先に待っているのが軍方裁判でも構わない……。
 
 外し方のわからない下着ごと、上にずらした服から覗く胸を執拗に撫で回すと、まだ重ねられたままの唇が僅かに、反応を返してくる。きっと今、この塞いだ唇を開放したら、甘い吐息を漏らしてくれるのだろう。それを、聞きたいと思わないわけが無い。だが、そのままハボックはリザの舌の味を楽しんだ。
 しっとりとした肌はあまり手入れなどした事の無いハボックの手の平に吸い付くようだった。触れれば柔らかく押し返す肌の感触を手の平全体で楽しんで、指先で先端を転がした。
 女の体からは、次第に抵抗がなくなって来ていた。ハボックの体を押し戻そうとしていたはずの両手はもはや彼の胸板に添えられているだけだ。くい、と先端を強く摘むたびに彼女の腕が僅かにびくりと震える。
 
 「あっ……だ、め。」
 膝の上にリザを載せ、後ろから胸をしっかりと掴む、背中に流れる髪を顔でかき分けて背中に唇を押し付ける。だめ、と言う声は既に力なく、逆に誘うだけの声音でしかない。のろのろと男の腕からもがこうと体を捻る様は、狂った男には媚びにしか映らなかった。
 「リザ。」
 「嫌、やめて頂戴っ。ハボック、少尉っ。」
 リザの体の線を覆い隠していた軍服の下にハボックは手を掛ける。嫌がってハボックの手を押し留めようと伸びる小さなリザの手は、空いていた左手で胸を弄ってやると喘ぎ声とともにその力を失った。
 「ぁぁぁ……、駄目ぇ……脱がさないで。」
 ベルトの金具を外し、ズボンを引き下ろす。ボーダーの飾り気の無い下着を見てその上からハボックは秘所を撫で回してみた。
 「へぇ……?」
 ぬる、とハボックの指先がぬめる。下着を染み出したものが溢れてぐっしょりとそこを濡らしていた。敢えて言葉に出さ無い事が、余計にリザの羞恥を誘った。
 「やあぁぁっ……。」
 「ふぅん、なるほど。」
 指先をスリットの位置にあわせて動かし、左腕は無造作に胸の上に押し当てて拘束する。腕の下で先端が硬く充血して行く感触がハボックをそそる。
 下着の向こう側の小さな突起を探り当て、執拗にこね回すとそれまで以上に蜜が溢れだす。リザの腰がもたれ掛かっていたハボックの緊張は一気に硬さを増した。まだ男が身につけたままであった軍服越しのその強張りを感じて、もがく。
 「やめなさいっ、あぁぁっ……少尉っ……。」
 息を荒くしてリザが怒る。命令ですか、と呆れた声でハボックは呟きながら首筋をなぞる。それだけのことでリザの体は蕩け、凛として命令する声が媚に満ちた鳴き声に変わる。
 「ぁん……やぁぁぁ……少尉。」
 「待ちきれないんスよね、中尉は。」
 ほらね、と下着の横から指を滑り込ませて濡れそぼった秘唇を押し広げる。今度は直接触れる男の指に、溢れていた蜜がとろりとリザの足を伝う。ハボックは満足したように下着も下ろさせた。
 リザの膝の下に腕を滑り込ませて体を浮かせると、ハボックはジッパーを下ろし準備万端の物を取り出す。屹立したモノに触れさせるようにゆっくりとリザの体を落としていき、先端で嬲るようにして入れてはやらずに秘肉の柔らかさをそれで味わう。
 「ふぁぁっ……。」
 先端が触れただけでも、リザにはそれがロイのものより遥かに大きい事がわかった。それが、リザを貫こうとしている……。その事実に怯え、尚更に全身の力が抜け、甘い声を漏らした。
 どろどろ、と止め処なく蜜が溢れる。気を抜けばするり、と先端部分をリザが飲み込みぎゅっと締め付ける。その感触の良さにくらりとしながら、ハボックはリザの膝を持ち上げて執拗に先端を滑らせて焦らした。
 「あんっ……。やぁ……少尉っ。いっ……。」
 あっさりと、腕の力を抜いてリザを膝に下ろす。が、肝心な場所にはねじ込まずにそこに触れるようにしてリザの両足に挟ませ、胴を抱き腰を揺する。竿に秘唇が絡みつき、快感を与える。
 「ひあぁぁぁっ、あぁぁっ。」
 全体を締め付けられる感覚とは比べようも無いが、クールな上官が啼く声を聞きながらねっとりとそこに与えられる愛撫は十分にハボックを満足させた。
 「入れちゃったら、強姦になりますからね。遊ぶだけにしておいて上げますよ、中尉。」
 淫猥な音をたててリザの秘唇が屹立を絡め取る。腰を寄せられるたびに体中に電流が走るような感覚に囚われながら、もうリザは喘ぐことしかできなかった。
 不本意とはいえ、既に体はジャン・ハボックに魅入られたようにそれを求めていた。いつの間にか、男の腕の支える力なしで腰を動かし快楽に溺れていた。
 「部下にこれは、セクハラって言うんじゃないッスかねー。」
 ハボックがニヤニヤとして囁く。リザの目に僅かに涙が滲んだ。どうしますか?とハボックがリザの体を拘束するのをやめ、膝からおろす。
 「ぁ……っ。」
 そのまま、気の抜けたようにリザがその場に座り込み、己の胸を両手で押さえる。
 目の前には、屹立したものが彼女自身の蜜で光沢を放っている。あぅ、とリザが疼きを堪える。軍靴に捕らえられて足首に絡み付いていたズボンを靴もろともに脱ぎ去った。
 「少尉……。」
 吸い寄せられるように床に足を投げ出しているハボックにリザが覆いかぶさる。リザの手がハボックの手を自分の胸に押し当て、唇を重ねる。
 再び舌を絡ませあいながら胸を弄り始めた男のモノを、リザの手が振れて支える。ちゅ、と先端が飲み込まれると、一気にリザが腰を落す。
 「あぁぁぁぁぁぁぁんっ。」
 待ち焦がれたモノを飲み込んだ秘唇が震える。ぎちぎち、とそれを咥え込み締め付ける。リザの頭の中は真っ白になって、ただそこには快感があった。未経験の大きさのそれに、ただ、酔いしれ、貪り、喘いだ。
 思い通りの快感にハボックは堪らずにリザの胸を強く揉む。熱く上気した肌の感触は先ほどより柔らかい、それに対して先端だけがひどく硬く緊張していた。
 「あんっ、ぁあんっ……。」
 両腕でハボックの頭をしっかりと胸に抱きながら、リザが一心に腰を打ちつける。予想外のリザの激しい痴態と与えられる快感に吐き出しそうなモノをハボックが必死に堪える。
 「やっ、ん……はぁっ……胸、やぁぁ……。」
 目前に押し付けられた胸の先端を唇に含んで軽く歯を立てた。嫌という言葉は、イイの裏返しだった。きゅぅ、と膣が収縮されて襞が絡みつく。ハボックの限界ももう近かった、既に限界を超して喘ぐリザの身体との間にそっと腕をねじ込んだ。
 「そろそろ、イかせて上げますよ、中尉。」
 「あぅ……はぁ、ん……。少……尉?」
 結合部分にハボックの手が伸びる。抽挿を繰り返す部位の僅かに上にちいさく尖るものは、腰を打ち付けるたびに少しだけ強張りに触れてぴくぴくと震えている。
 「きゃ……あぁぁぁぁぁぁんっ。」
 繋がったまま、突起に溢れた蜜を塗りたくって摘むとリザが嬌声を上げて強く締め付ける。れろ、と口に含んだままの胸もねぶってやると、リザは耐えかねるように激しく腰をくねらせ緊張から全て搾り取ろうとする。それにあわせてハボックはぐっと奥へと押し込み、欲望を全て吐き出した。
 
 
 「おつかれさまッス、中尉。」
 放心するリザの胸に唇を押し付け、まるで仕事が終わったかのような挨拶をハボックが口にした。
 「……おつかれさま、少尉。」
 諦めたように溜息交じりにリザが呟く。まだ熱の引かぬままのそこをハボックが弄る。
 「また、お願いしますね。」
 そう言って指を差し入れる。あっ、とリザが声を漏らす。
 「……また、ですって?」
 「はい、でないと俺が話したくなっちゃうかも知れないんで。」
 次はどこがいいッスかねぇ、と男は嬉しげに下の唇を塞いだ。
 「ぃゃあああああああぁぁぁぁっっ。」
 歓喜の混じった絶望の声が、大佐室に響いた。
 
 
 ■ あとがき ■
 ごめんなさい(汗)。どんどん激しくなって行っている気がします(死)。
 しかし、同人誌よりエロい気がする……(爆)。
 表の作品「髪留め」を書いた時は裏にこの話を書く気まんまんでした、ハボ悪人(死)。
 ただ、ハボ好き度が上がって(ハボ悪人なハボアイが)書けなくなってしまって、「Puzzle」という本が出来ました。
 全く描写ないのに、エロ本だとよく言われるあの本(死)。
 嬉しい事に再販もかけているのに在庫がなくなってきたので、元々の構想を形にしてみたら・・・・・・はぅぅ。
 最近エロゲーもやっていたので、こういうの書く抵抗がなくなってきたのかも。シティ(女性向けイベント)でもロイアイサークルさんはエロ多いですし。
 健全作品との差が激しくてすみませんっ。
 あー、基本的に男性は見に来て無いと思うのですが強迫強姦はだめですよぅ、やっちゃ。
 読むだけで満足してくださいっ、無理なら二次創作でー。
 何気に6月新刊のハボ→ロイ本はこんな感じのエロエロなロイアイ・ハボアイでお送りします((宣伝)死)。

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